格闘技ジムの雇用形態について

【格闘技トレーナーの雇用形態を徹底解説】

未経験者・副業希望者・独立志向の人におすすめの働き方とは?

格闘技トレーナーとして働くには、「ジムに就職する」「業務委託として働く」「フリーランスで活動する」など、さまざまな雇用形態が存在します。これは、どんなジムで働くか、どのような働き方をしたいかによって大きく異なります。

特に近年では、キックボクシングやボクササイズなどフィットネス型のジムが増加し、未経験者でも入りやすい環境が整ってきています。それに伴い、柔軟な働き方ができる雇用形態も増えました。

ここでは、それぞれの雇用形態について、特徴・メリット・デメリットを詳しく解説します。


■ 正社員(フルタイム雇用)

特徴:

正社員として格闘技ジムに勤務する場合、トレーナー業務のほかに、受付や事務作業、SNSの運用、掃除、イベント運営など、幅広い業務を担当するケースが多いです。小規模なジムほど「オールラウンダー」を求められます。

メリット:

  • 月給制のため、毎月安定した収入が得られる

  • 社会保険・厚生年金・有給休暇などの福利厚生あり

  • スキルアップやキャリア形成の道筋が明確

デメリット:

  • 勤務時間が長くなりがち(朝〜夜までシフト制)

  • 雑務や事務作業など、トレーナー以外の仕事も多い

  • 未経験からの採用はややハードルが高い場合もある

向いている人:

  • 安定志向の人

  • 格闘技ジムを運営したい・マネジメントを学びたい人

  • 長期的にキャリアを築きたい人


■ アルバイト・パート(副業や未経験者向き)

特徴:

比較的未経験でも始めやすいのが、アルバイトやパートタイムの雇用形態です。指導補助やミット持ちからスタートする場合が多く、研修制度があるジムも増えています。

メリット:

  • 時間の融通がききやすく、他の仕事と両立しやすい

  • 働いた分の報酬が確実にもらえる(時給制)

  • 指導経験がなくても採用されるケースが多い

デメリット:

  • 収入は指導時間に依存するため、少ないと生活が成り立たない

  • スキルアップしても待遇が変わらないケースもあり

  • 社会保険がつかない場合が多い(週の労働時間による)

向いている人:

  • 副業・週末だけ働きたい人

  • 未経験から少しずつ学びたい人

  • 家事・育児と両立したい人


■ 業務委託(経験者・独立志向向け)

特徴:

「セッションごとに報酬が発生する」完全歩合制の働き方です。フィットネス系ジムやパーソナルトレーニングジム、レンタルスタジオなどでよく見られる形態です。

メリット:

  • 実力次第で高収入を得られる(1セッション3000円〜1万円超も)

  • スケジュールの自由度が高く、他ジムとの掛け持ちも可能

  • トレーナーとしてのブランディングがしやすい

デメリット:

  • セッションが入らない限り収入はゼロ

  • 集客やスケジュール管理など、すべて自己責任

  • 税金・保険関係も自分で管理(確定申告が必要)

向いている人:

  • トレーナー経験がある人

  • 自分で集客できる自信がある人

  • 将来的に独立を考えている人


■ フリーランス・個人事業主(完全独立)

特徴:

ジムに所属せず、自宅やレンタルジム、出張サービスを利用して完全に独立した形で活動するスタイル。SNSを活用して集客・契約を行うトレーナーも増えています。

メリット:

  • 自分のやりたいスタイルで完全に自由に働ける

  • クライアントとの関係も自分で構築できる

  • 利益がすべて自分のものになる

デメリット:

  • 集客・ブランディング力が不可欠

  • 保険・経理・契約管理など全てを自分で行う必要がある

  • 安定収入を得るには時間がかかる場合も

向いている人:

  • 自分のブランドで勝負したい人

  • SNSや紹介で集客ができる人

  • 自分でビジネスを作りたい起業志向の人


■ 現場では「組み合わせ」が主流

現実的には、1つの雇用形態だけで働くトレーナーは少数派です。

例えば、

  • 平日はアルバイトでジムに勤務

  • 土日は業務委託でパーソナル指導

  • 空き時間でオンラインレッスンやSNS発信

というように、複数の形を掛け合わせて収入を得ている人が多いです。

また、未経験者はまず「アルバイト」でスタートし、経験とスキルを積んだ後に「業務委託」や「独立」にステップアップするケースが一般的です。


■ まとめ:自分に合った働き方を選ぶことが大切

格闘技トレーナーとしての働き方は一つではありません。安定を求めるなら正社員、自由度を求めるなら業務委託やフリーランス、副業から始めたいならアルバイトが向いています。

特に未経験から始める場合は、「まず現場に入り、経験を積む」ことが重要です。働きながら方向性を定めていくのも一つの方法です。