格闘技ジムのお給料

【格闘技ジムの給料事情】

雇用形態別にリアルな報酬感覚を知っておこう!

格闘技ジムで働くトレーナーの給与は、ジムの規模や地域、対象となる顧客層、そして雇用形態によって大きく異なります。特に業務委託やフリーランスで働く場合は「完全出来高制」になることもあり、集客力や実績次第で月収に大きな差が出ます。

ここでは、実際に格闘技ジムで働くトレーナーたちが、どれくらいの収入を得ているのかを雇用形態ごとに解説していきます。


■ 正社員トレーナーの給料

▶ 平均月収:18万〜25万円(地方)/22万〜30万円(都市部)

正社員として格闘技ジムに勤務する場合、基本給に加えて業績手当やインセンティブが支給されることがあります。ジムによっては住宅手当・交通費支給・ボーナスありのところも。ただし、総合職扱いで、受付・SNS運用・掃除などの業務も兼任するケースがほとんどです。

【例】

  • 地方の中小ジム:月給20万円前後+インセンティブ(月5千〜1万円程度)

  • 都市部の大手フィットネス系ジム:月給25万円〜+各種手当

【昇給・ボーナス】

  • 毎年の昇給は少額(3,000〜5,000円)程度のことが多い

  • 賞与は業績連動・なしのケースが多い


■ アルバイト・パートの時給

▶ 時給:1,100円〜1,600円(都市部)/950円〜1,200円(地方)

アルバイトやパートで働く場合は、レッスン数や稼働時間に応じて給与が発生します。未経験者はまず「研修期間(時給1,000円前後)」からスタートし、基本的な指導スキルやミット持ちができるようになると、時給が上がる仕組みです。

【例】

  • 都内フィットネス系ジム:時給1,300〜1,500円(指導1本30分〜60分)

  • 地方のキックボクシングジム:時給1,000円〜+交通費

【注意点】

  • 実働時間が短い(1日2〜3時間)ケースが多いため、月収は5〜10万円台に収まることが多い

  • 土日や夜の時間帯は時給UPのジムもあり


■ 業務委託トレーナーの報酬

▶ セッション単価:1本2,000〜10,000円以上

▶ 月収:5万円〜50万円以上(完全実力・集客次第)

業務委託は「1セッションごとの報酬×担当数」で収入が決まります。報酬単価は、ジムとの取り分の割合(例:売上の50〜70%)によっても左右されます。人気トレーナーやSNS集客が得意な人ほど、高収入を得やすい形態です。

【例】

  • ジム集客型:1セッション3,000円/週15本=月18万円

  • 自己集客型:1セッション8,000円(取り分70%)/週10本=月28万円

【メリット】

  • 実力次第で高単価・高収入も可能

  • 掛け持ちやオンライン指導も組み合わせられる

【デメリット】

  • セッションがなければ収入ゼロ(予約に左右される)

  • 保険や税金はすべて自己管理(確定申告も必須)


■ フリーランス・個人事業主(完全独立)の収入

▶ 単価:5,000〜15,000円/セッション

▶ 月収:0〜100万円超(実力・集客力・稼働時間による)

フリーで活動するトレーナーは、SNSや口コミを活用して自分で顧客を獲得し、レンタルジムや出張などで指導を行います。自由度は高いものの、安定収入を得るまでには時間と実績が必要です。

【収入例】

  • 新人:顧客3名程度/月3〜5万円

  • 中堅:顧客10名/週10セッション=月30〜40万円

  • 人気トレーナー:パーソナル+オンライン指導+セミナー開催=月50〜100万円以上

【ポイント】

  • 顧客単価が高く、利益率が高い反面、集客・契約・継続管理まで自分で行う必要あり

  • クレジット決済導入やホームページ運用、SNS発信なども重要になる


■ トレーナー収入のリアルな感覚【比較まとめ】

雇用形態 平均的な月収 収入の安定性 自由度
正社員 20万〜25万円 ◎ 安定 △ 低い
アルバイト 5万〜12万円 ◯ 時間次第 ◯ ほどほど
業務委託 10万〜50万円 △ 不安定 ◎ 高い
フリーランス 0〜100万円超 × 不安定 ◎ 最高

■ 収入を増やすためのポイント

  1. 集客スキルを身につける(SNS・紹介・口コミ)

  2. パーソナル指導や特化型レッスン(女性向け・子ども向けなど)で単価UP

  3. 副収入(動画教材販売・オンライン指導・出張指導など)も組み合わせる

  4. 資格取得や勉強で差別化を図る(栄養学・解剖学・マインド面など)


■ まとめ

格闘技ジムでの給料は、「雇用形態×スキル×集客力」で大きく変わります。未経験から始める場合は、アルバイトで経験を積みつつ、将来的に業務委託や独立を目指すのが現実的なステップです。

安定を重視するなら正社員、自由度や収入の伸びしろを重視するならフリーや業務委託が向いています。自分のライフスタイルや価値観に合った働き方を見つけることが、長く続けるコツです。